用語集

土と肥料と園芸の用語集

 

「用語の頭文字一覧」

 

                                                                                                                          

 

 

★あ
         

 赤玉土

(あかだまつち)

 関東ローム層から産出される、火山灰由来の土である赤土をふるいわけしたもので

大粒、中粒、小粒等の粒ごとに分けて販売している。家庭園芸の基本用土として幅

広い植物に用いられる。

 

 アクアプランツ

 水草、水生植物のこと。

 

 アクアリウム

 ガラス水槽等の観賞魚用飼育容器等を用いて水草や流木、石を配置しミニガーデン

をつくること。小型の水生動物を一緒に飼育することもある。

 

 浅植え

(あさうえ)

 植える際に根鉢の上端を表土よりやや高い位置になるよう植えつけること。水はけを

良くさせることができ、湿潤が苦手な植物を植える際に行われる。⇔ 深植え

 

 油粕

(あぶらかす)

 菜種や大豆などから油脂分を絞った残り粕。窒素やりん酸分を含む有機質肥料として

利用される。微生物による分解を経ることで、肥料成分が効果を発揮するため効き目は

遅い(遅効性)。油粕として多く使われるのは菜種油粕だが、菜種油粕は分解の途中

段階で発芽を阻害するガスが発生するので施用してから1週間程度時間を置いてから

作業を行うと良い。

 

 荒木田土

(あらきだつち)

 もとは荒川流域の水田下層にある粘質土のことを指したが現在は広く粘質の田土のこ

とをいう。睡蓮の植え込み等に使用される。

 

 アレロパシー

 他感作用。ある植物から出る物質によって他の植物(同種、異種)、動物が作用を受け

ること。アレロパシー物質によりその植物の周りの植物が極端に生育不良となる。連作

障害の原因のひとつ。セイタカアワダチソウやユーカリなどがアレロパシー物質を出す植

物として有名。

 

 アロマテラピー  ハーブの香りなどを利用して癒し効果や気分の改善効果を得ること。

 

★い

 

 育苗

(いくびょう)

 発芽後の幼苗をポットやトレー内で育てて、植え付けに適した大きさまで育てること。

 移植

(いしょく)

 発芽後の植え替えをすること。特に、トレーからポットへ移す時やポットから畑に移すとき、植え替えることで育てる場所が変わるときに用いられることが多い。

 

 一代交配種

(いちだいこうはいしゅ)

 優れた性質をつくるために異なる系統の品種を交配して得られた、雑種第一代のもの。

F1とも呼ぶ。掛け合わせることにより、親よりも生育・収量・形質に優れることがあり、園芸的に広く利用されている。

 ただし、F1の植物から採れた種で増やしても、その性質は子に引き継ぐことができない。

 

 一日花

(いちにちばな) 

 1つの花が開花して1日でしぼんでしまうものをいう。アオイ科の植物(フヨウ、ムクゲ、ハイビスカス)や夏に開花する花に多い。

 

 一季咲き

(いっきざき) 

 サクラやアジサイのように、1年のうちのある一定の季節に1度だけ開花する性質

⇔四季咲き

 居接ぎ(いつぎ)

 植えたままの苗木を台木にして接木する方法。移植を嫌う植物に適している。

 

 一才植物

(いっさいしょくぶつ)

 発芽してから開花結実するまでの期間が1~2年と短い植物。カイドウ・カラタチ・クワ・ザクロ・サルスベリ・ネムノキ・フジ・マユミ・モモなど。小鉢でも開花させられるので、人気がある。

 

 イングリッシュガーデン  イギリスの庭園。もしくはイギリス風のつくりにした庭。


★う

 

 ウォータースペース

 プランターに植え付ける場合、用土の高さはプランターの縁から鉢の高さの約1~2割下がった位置にする。この部分をウォータースペースと呼び、水遣りの際に用土が流れ出てしまうのを防ぐとともに、一時的に水が溜まることにより十分に水を吸い込ませることができる。

 

 上根

(うわね)

 ユリを例にすると、ユリは球根の下の部分から出る根(下根・底出根)の他に球根と地表の間

にある地中の茎からも根が出る。この根を上根と呼ぶ。この上根は生育するための養分を吸

収する根なので、別名を吸収根とも言う。ユリの球根は深めに植えた方が、スペースに上根を

十分に張らせられるので育ちが良くなる。

 

★え

 

 腋芽

(えきが)

 茎から発生する葉の付け根から出てくる芽の呼び名。わきめともいう。

 塩害

(えんがい)

 海岸の近くなどで起こりやすい、塩が原因となる障害。海の塩分が潮風に乗って飛ばされて植物に付着し、浸透圧の影響で体内の水分が塩分に奪われる。これがひどくなると、葉が褐変して枯死することがある。こういった被害を塩害と呼ぶ。

 

★お

 

 置き肥

(おきひ、おきごえ)

 土の上に置く肥料の施肥法。ゆっくり効く有機質肥料等を盆栽などに与える場合にもこの方法を使う。

 屋上緑化

(おくじょうりょくか)

 ビルやマンションの屋上に植物を植えて緑化すること。植物による断熱効果でヒートアイランド現象の緩和に役立つ。

 東京都では、一定面積以上の新築ビルに屋上緑化を義務づける自然保護条例を定めている。

課題としては建築基準法で屋上の床加重が200kg/㎡以下と設定されているため、既存建築物の屋上には20センチ程しか土を盛ることができず、芝やセダム等の限られた植物が主流で

強風対策や強光対策も施す必要があるなど、屋上は植物にとって過酷な部分もあるが、充分

な日光量が得られるために、やり方によっては有効な植物栽培が行えると思われる。

 

 お礼肥

(おれいひ、おれい

ごえ)

 追肥の一種。果実の収穫後に施す肥料のことである。開花や結実によって樹勢が衰えたもの

を追肥によって回復させるのが目的。

 鑑賞樹では、生育期の剪定、刈り込み後に萌芽、生育を助けるために施される。効き目の

早い速効性肥料を使用するのが効果的。

 

 

 

★か

 

 貝化石

(かいかせき)

 土壌の酸性を矯正するときにつかう。アルカリ分35%程含んだ貝の化石を粉末にしたもの。

酸度調整以外にもケイ酸分やミネラル分も含んでいるので、果樹園で好んで使われる。

 

 隔年結果

(かくねんけっか)

 果実の結実が1年おきに起こることをいう。カキやミカン類などに見られる現象で、実がたくさんとれたと喜んでいると、その翌年は実付きが悪くなってしまう。これは養分の多くを果実にとられる形で樹の栄養不足となることが原因で、枝の伸長、開花が十分に行えなくなってしまう

ことによって起こる。

 対策として毎年平均した個数の実を付けるように適切な摘果や収穫後に十分なお礼肥を施

すことが重要。

 

 活力剤

(かつりょくざい)

 液体から固体まで様々なものが売られているが、一般的には鉄(Fe)、ホウ素(Bo)などの

微量要素やビタミン類などが含まれているものをいう。

 これらは、植物の生理活性を高める効果があるものの、あくまでも肥料ではないので、活力

剤だけでは植物を良く育てることはできない。窒素、りん酸、カリ等の肥料分を十分に供給し

た上で補助的に与える事が望ましい。

 

鹿沼土

(かぬまつち)

 約4.5万年前(※)の赤城山噴火によって飛ばされた火山性軽石が主に鹿沼市付近の下層に

堆積・風化してできた黄白色で弱酸性の土。通気性、透水性、保水性に優れている。

※学説の変更に伴い、年数を変更しました。旧3.2万年前→4.5万年前

 株分け

(かぶわけ)

 株元からいくつもの茎を出して育つ植物体を縦に分割して、それぞれに茎と根が付いた状態

にして増やしていく方法。根分け、芽分け、分株と呼ぶこともある。

利点としては、根を付けた状態での繁殖なので、成功率が極めて高い事が挙げられる。

その代わり、十分生育した株でないとできず、一度に殖やせる株数に限りがあるなど、効率

性に難がある。繁殖以外にも株に刺激を与えたり、木を更新したり、生育を促すという働きも

ある。

 

 緩効性肥料

(かんこうせい

ひりょう)

 肥料の効果がゆっくりと効いてきて、効き目が長い肥料。最長で1年効き続けるものもある。

 寒肥

(かんぴ、かんごえ)

 冬の寒い内に樹木等の永年性植物に肥料を施しておくことをいう。有機質肥料のように遅効

性のものが使われる。こうすることで、春先になってから肥料成分が効果を発揮して、根が伸

び始める時期の生育を促進する働きがある。

 

 潅水

(かんすい)

 水遣りのこと。

 

★き

 

 忌避剤

(きひざい)

 主に人の生活や農業上、被害を与えるような昆虫や鳥獣に対して、それらが嫌う臭いなどを利用して、近寄らせないようにする資材。

 

 客土

(きゃくど)

 元々ある土が、栽培上問題があるような場合に、よそから栽培に適した土を運んで、置き換えることをいう。水田の土壌で行われることが多いが、例えば新興住宅地で庭土を使って

家庭菜園を行うようなとき、庭土が砂や粘土が多くて栽培に適していない場合には園芸店

などで、黒土などを買い客土することも有効。

 

 吸水ポリマー

(きゅうすいぽりまー)

 おむつ等に使われている細かい微粒子で水を吸収する力が強く、吸収すると膨張して保水

する。砂漠の緑化等にも使われることがある。

切り戻し

(きりもどし)

 植物の茎や枝の先端部を切る(ピンチ)ことで、下部の茎から新しい芽が出やすくするための更新作業。分枝や花の数を増やす効果がある。

 

★く

 

 苦土石灰

(くどせっかい)

 アルカリ分だけでなく、葉色を良くするマグネシウムを含んだ石灰。消石灰とは原料に

なる石の種類が異なる。効き目は比較的穏やか。

 

 

黒土

(くろつち)

 関東ローム層の表層土。腐植質に富んでいて、保肥力が高い黒色の土。花壇や菜園の土に

最適だが、酸性土でりん酸吸収係数が高い欠点があるので酸度を調整して、りん酸肥料を補給してから用いる必要がある。

 

 くん炭

(くんたん)

 蒸し焼きにしてつくった炭のことをいうが、園芸ではほぼイネのモミガラを蒸し焼きにして炭化したもののことを指す。細かい孔隙が多いので、土に混ぜて通気性、排水性を良くするなど物理性の改善に使われる。カリウムやケイ酸を含んでおり、アルカリ性である。原料になるモミガラ

はイネの品種によって長いものや短いものがあるが総じて黒色で型崩れが少ないものが良品。

茎伏せ

(くきふせ)

切り戻し等を行った際に切取った茎を、長さや節を調整した後、鹿沼土やバーミキュライト等の用

土に寝かせ発根させて植物体を増やす方法。遺伝的に元の植物と同じものが得られる。

 

★け

 

 ケト土

(けとつち)

 湿地に生息していたアシ、マコモなどの水生植物が長い年月を掛けて腐朽化した粘質土。

良品の目安は植物の繊維が多少残っていることが挙げられる。粘質が強いので通気性は悪いが、保水性、保肥力は良い。主に盆栽や山草の石付けに使われる。

 

 嫌光性種子

(けんこうせいしゅし)

発芽する際に、光が当たると発芽しにくい性質を持った種子。覆土をしっかり掛けないと

発芽しない。暗発芽種子ともいう。 ⇔ 好光性種子

 

原種

(げんしゅ)

 

 園芸用に品種改良を行うにあたり、その元となった種。例えば、ガーデンシクラメンは野生種の小型シクラメンを元に育種したもので、野生の個体に由来を現すとき、慣習的に原種

と呼ぶ。

 

★こ

 

 好光性種子

(こうこうせいしゅし)

 ベゴニア、ペチュニア、レタス等発芽する際に、光を必要とする種類の種。覆土をしないか、あるいは極薄くかけるようにしないと発芽しにくい。明発芽種子ともいう。

⇔ 嫌光性種子

 国際フラワーEXPO

IFEX

 会場は切花・鉢物・種苗・花材包装資材、花加工品等花に関するあらゆる商品が一堂に

集結する花業界日本最大の国際商談展のこと。2007年からはガーデニング関係のブース

が枝分かれしてGARDEXが同時開催されている。

 

 コンテナガーデン

植物を栽培する容器を総称してコンテナと呼んでおり、これらで植物を栽培したものをコンテナガーデンと呼んでいる。 

 

 コンパニオンプランツ

 植物から出る特殊な成分によって、近くにある他の植物に好影響を与える植物同士を

混植するとき、それら植物のことをコンパニオンプランツと呼ぶ。病害虫の発生を抑えたり

生長を助けるなどの例がある。

 マリーゴールドやハーブ類、ニンニクが有名。これらは他感作用(アレロパシー)を利用したものだが、好影響だけでなく生育阻害のように悪影響を与える成分も存在する。

 

 コンポスト

 有機質を発酵熟成させた堆肥のこと。しかし、一般的には食物残渣などを短期間に機械を

利用して好気条件化で発酵させたものを指すことが多い。生ゴミ処理機でつくったものの

場合には生ゴミコンポストと呼ぶ。

 

 根粒

(こんりゅう)

 有用菌の代表格として挙げられる植物と共生して窒素固定を行う根粒菌や放線菌が、根に

侵入してつくる粒状の組織を呼ぶ。

 マメ科植物、ハンノキ、ソテツなどに見られる。根粒菌は空気中の窒素を固定し、その窒素を植物の生育に役立てることができ、その代わり植物からは菌の生育のための栄養をもら

っている。

 

 

 

★さ

 

 栽植密度

(さいしょくみつど)

 単位面積当たりの植えつけた本数。つまり、栽植密度が高いということは植え付け本数が密集しているということを表す。

 

挿し木

(さしき)

 植物体から枝を切り、切った枝を鹿沼土やバーミキュライト等の用土に挿して発根させて、植物体を増やす方法。遺伝的に元の植物と同じものが得られる。

 

 さし芽

(さしめ)

 方法は挿し木と同様だが、先端の芽を使うときや草本性の植物で行うときにさし芽と呼ばれる。

 

★し

 

 地植え

(じうえ)

 鉢などの容器を使わず、直接花壇や菜園、畑の地面に植えつけること。

 自家受粉

(じかじゅふん)

 自分の花粉で自分の樹に咲いた花に受粉すること。特に同じ花の花粉が同じ花の柱頭に付くことを自花受粉という。 ⇔ 他家受粉

 

 直播

(じかまき、

ちょくはん)

 育苗を経ずに種子を直接、花壇や畑にまくこと。移植を嫌う植物(ケイトウ、スイートピー、ダイコンなど)は直播されることが多い。 ⇔ 移植栽培

 

 四季咲き

(しきざき)

 特定の時期に咲くのではなく、株がある程度生長すると年に何回も開花する性質

 ⇔ 一季咲き

 

 雌雄同株

(しゆうどうかぶ)

 雌花と雄花を、同一の株に着けるものを雌雄同株と呼ぶ。シュウカイドウ科のベゴニアなどが挙げられる。 ⇔ 雌雄異株

 

 宿根草

(しゅっこんそう)

 地上部が枯れても根はずっと生きている植物で時期が来ればまた芽が出て生長をはじめる。

又は、ゼラニウムやカーネーションのように地上部が枯れずに生長を続けて毎年開花する植物を指す。

 

 消石灰

(しょうせっかい)

 酸性土壌を矯正するときに用いる。生石灰に水を加えて反応(消化)させてつくる。通常、ただの石灰と呼ぶときはこの消石灰のことを指すことが多い。アルカリ分70%程と高く、効き目も早いので使用量に注意する。撒いた後は、2週間程期間を空けてから植え付け等の作業を行う。

 

 食虫植物

(しょくちゅう

しょくぶつ)

 光合成を行う点では他の植物と同じだが、葉などが特殊な器官になっていて昆虫などの小動

物を捕らえ、栄養を摂取する植物。葉に粘着性の腺毛をもつモウセンゴケや、壺上の葉を持つ

ウツボカズラが有名。

 

 シリンジ

 葉面散水の一種。空気が乾燥して湿度が低くなると植物は湿度不足となり葉先が枯れてきた

り、生育不良が起こりやがては枯死する。これを防ぐために霧状の水を植物に散布することを

シリンジ(syringe)するという。特に冬の家庭は暖房の影響もあり、室内湿度は乾燥状態になるため、しばしば洋ラン、シクラメンなどでは蕾が枯れたり落蕾し、観葉植物の葉も傷む。

 一方、夏の高温乾燥はハダニが発生しやすく、この防除にもシリンジが有効である。家庭内

では500ml程度のスプレーを使うと便利。

 

 人工授粉

(じんこうじゅふん)

 受粉(受精)を人為的に行うこと。自然交雑や自家交配を避けるように、両性花では雄しべを

取り除く除雄作業を行う。開花期が異なるものの交配では、開花調節や花粉の貯蔵を行う。

 

 人工培地

(じんこうばいち)

 バーミキュライト、パーライトやロックウールなど、人工的につくられた培地。

 

 

 針葉樹

(しんようじゅ)

 スギ、ヒノキ、マツなど針状の葉を持つ樹木のことや、裸子植物の球果類であるイチョウ、ナギなども含まれる。多くは常緑性だが、カラマツ、ラクウショウ、イチョウなど落葉性のものである。

 

★す

 

 水耕栽培

(すいこうさいばい)

 土壌を使わずに、植物の生育に必要な栄養分を含んだ培養液に根を張らせることで栽培する方法。植物を支えるための砂、ウレタン、ロックウールなどの資材を用いる場合も含める。

家庭園芸で人気のあるハイドロカルチャーも水耕栽培のひとつといえる。

 養液を循環させて栽培するため、連作も可能となる。現在では、養液栽培とも呼ばれる。

 

 水生植物

(すいせいしょくぶつ)

 ハス、スイレン、カキツバタなど水中や水辺に生育し、植物体の全てか一部分を水に浸けて

生育する植物。アクアプランツともいう。

 

 スプレー咲き

 一つの主茎に、小形の花を多数着ける咲き方。キク、バラ、カーネーションなどで見られる。

ボリューム感がある咲き方のため好まれる。

 

 素焼き鉢

(すやきばち)

 粘土を700~900℃で焼いた陶製の鉢。通気性、透水性に優れるため根腐れしにくく、

植物の生育が良い。反面重く、割れやすい欠点がある。また、鉢壁の細かい穴から水分

が蒸散するため、プラ鉢よりも乾燥しやすい。

 テラコッタ鉢は、粘土を1000~1300℃の高温で焼いた洋風の鉢。高温で焼いたものは組織が強く、冬時期に水分が凍りついて鉢壁内で膨張したときに生じる割れにも強い。

 

★せ

 

 生長促進剤

(せいちょうそくしんざい)

 植物の生長を促進するための製剤。植物生長ホルモンの成分を利用したものが多い。

植物ホルモンとしてはジベレリン、オーキシン、サイトカイニン等が有名で、これらを化学合成して製造している。効果としては、植物の茎葉の生長促進、好光性種子の発芽

促進、休眠打破、果実や塊茎の生長促進など。

 

 剪定

(せんてい)

 枝を切り、不要な枝を除くことで、花を付けやすくしたり、樹形を整えることをいう。

落葉樹では主に落葉期に、常緑樹では真夏と厳寒期以外の時期に行う。花木の場合

は花芽のできる時期や位置を事前に確認して行うこと。例えば、アジサイは花後すぐに

剪定を行うようにしないと、秋口には花芽が出来てしまうので秋の剪定は禁物となる。

 

★そ

 

 草炭

(そうたん)

 アシなど湿地植物が枯死した後、長い年月を掛けて腐植化したもの。中国産が多い。ピートモスと似ているが、酸度はほぼ中性である。保肥力が高い。

 

 草木灰

(そうもくばい)

 植物を燃焼や炭化させたときに残る灰。燃やした植物により成分は異なるが、おおむねりん酸3~4%、カリ3~9%、石灰1~2%でカリが多い肥料となる。アルカリ性なので土壌酸度の調節にも使用可能。

 

 

 

 

★た

 

 堆肥

(たいひ)

 牛等家畜の糞とワラやおがくず等の植物質を堆積混合し、熟成させたもの。肥料効果と土壌改良効果があるが、堆肥原料によって成分や効果は異なる。

 

 脱窒

(だつちつ)

 硝酸態窒素(NO3-N)、亜硝酸態窒素(NO2-N)が、脱窒菌によって還元作用を受けて亜酸化窒素(N2O)、窒素ガス(N2)として空気中に放出される。これを脱窒作用という。酸素不足の土壌で起きやすく、土壌窒素の損失となる。

 

 多肉植物

(たにくしょくぶつ)

 強光で乾燥する場所に生育する植物は葉、茎、根などが多肉質になることで環境に適応で

きるように進化した。多肉質の中は貯水組織になっている。こうした植物を多肉植物と呼んで

いる。

光合成の方法も独特なものがあり、昼間は気孔を閉じて水分が蒸散することを防ぎ、夜に気

孔を開く性質を持っている。多肉植物の中でサボテン科はサボテンとして便宜上分けられ

る。他にはベンケイソウ科、トウダイグサ科、リュウゼツラン科など多数の科の植物で見られ

る。

 多量要素

(たりょうようそ)

 生育に必要な17元素の内、植物体を構成するのに多く必要となる要素。窒素、りん酸、カ

リ、カルシウム、マグネシウム、イオウが該当する。この内、特に窒素、りん酸、カリを肥料

の三要素、その他を中量要素という。マンガン、ホウ素など極少量必要とする要素は微量要

素と呼ぶ。

 

 単為生殖

(たんいせいしょく)

 受精することなく、雌性、雄性のいずれか一方の栄養体だけから新しい個体を生ずる生殖

形態。単為生殖は親の体の一部から個体が発生するため、遺伝子体はまったく同一である。

バナナは元々、種子のある植物だったが、今は種子が無いものがほとんどで種子が無くても

吸芽と呼ぶ器官によって単為生殖する。

 

 短日植物

(たんじつしょくぶつ)

 一日の内、明かりの無い時間が一定時間よりも長くなったときに花芽分化が誘導されたり、

促進されたりする植物。 ⇔ 長日植物

 

 単肥

(たんぴ)

 肥料成分の内、単一の成分のみ含んだ肥料のこと。例えば尿素は窒素のみ含んだ単肥で

あり、過燐酸石灰はりん酸のみ含んだ単肥である。

 

団粒構造

(だんりゅうこうぞう)

 赤玉土のように細かい土の粒子が集まって、より大きな粒をつくり、このつくられた粒が積み

重なって出来たもの。孔隙の働きにより、保水、排水、通気という物理性に優れている。

 

★ち

 

 地下茎

(ちかけい)

 地中にある茎。地下で伸長し、地上に新葉を出して繁殖する。球根類にも分類されるが、その形から根茎、塊茎、球茎等に分類される。

 虫媒花

(ちゅうばいか)

 昆虫によって花粉が運ばれ、受粉が行われる花。

 長日植物

(ちょうじつ

しょくぶつ)

 明かりの無い暗期が一定期間よりも短くなると(日照時間が長くなると)花芽分化を始めたり、花芽の発達が促進されたりする植物。 ⇔ 短日植物

 

★つ

 

 追肥

(ついひ)

 植物を植えつけて、ある程度生長した後に施す肥料。効き目が早い化成肥料や液体肥料が効果的。

 梅雨ざし

(つゆざし)

 6~7月中旬の梅雨時に行う挿し木の呼び方。若い新梢(当年生枝)を使用するものが多いため、緑枝挿しとも呼ばれる。この時期は気温が挿し木に最適な20℃前後でほぼ一定し、湿度も80%に及ぶ。挿し穂の地下部分は地上部分より少し温度が高い方が良いため、梅雨の時期は挿し木の

適期となる。

 

★て

 

 摘果

(てきか)

 葉の数と花や果実のバランスをはかり、適正な果実を適正な品質で収穫できるようにするため、余分な果実を摘除すること。収量の安定化、隔年結果を防止する働きもある。(摘蕾、摘花等も目的は同じ。蕾を取り除くか花を取り除くか、果実を取り除くかによって呼び方が変わる)

 

 天地返し

(てんちがえし)

 耕土を表層から30~80センチくらいの範囲にある上層と、それよりも下の下層に分けて掘り、表層の土を下層に、下層の土を上層に入れ替えること。連作障害や肥料分の不足等が長年

栽培を行ってきたことが原因で生じる場合に、良質な下層土と入れ替えを行うことで解決する。

深耕を目的として行われることもあり、このときは堆肥や土壌改良資材の投入も同時に行わ

れる。

 

★と

 

 床土

(とこつち)

  床土とは、苗を育てる為の土壌の事を言う。

通常、病虫害のない土に,有機物や肥料を混ぜこみ年月をかけて作りこむ。良い床土とは

通気性・保水性・排水性などがバランスのとれた土壌を言う。また、苗の根から土が落ち

にくい事も重要な条件。

 芝生にとっての良い床土とは、通気性・透水性に優れた土壌で平らである事も重要。

 徒長

(とちょう)

 茎が普通の場合よりも長く、軟弱に生長することをいう。葉の色も薄く、弱々しいので見分け

やすい。原因は高温、多湿、多肥(特に窒素)、光不足。草本性植物は、節間が間延びして細く、弱々しい茎となる。樹木の場合は、他と比べて長く、軟弱な枝が発生することがあり、これを徒長枝と呼ぶ。

 

 トピアリー

 植物を刈り込んでつくる造形の総称。白鳥やクマなどの動物の形に刈り込んだりするのを良く目にする。

 

 取り木

(とりき)

 植物体の枝や幹の皮をはいで、はいだ部分をミズゴケとビニール等で保湿し、発根後に鉢上げして殖やす方法。

 

 

 

★な

 

 中干し

(なかぼし)

 稲栽培中、一定期間水を抜き土を乾かす作業のこと。土の中の根に酸素を供給することで根の活性を高めるとともに、根に有害な土の中のガスを抜く効果がある。

中干しを行うことで、健全な根が生育するとともに、適正な肥料吸収が行え増収につながる。

 夏植え球根

(なつうえきゅうこん)

 夏時期に植える球根。一般的には、春と秋に植えることが多く、夏植えは種類が少ない。

ヒガンバナ、ダイヤモンドリリー(ネリネ)が代表格。

 

★に

 

 二価鉄

(にかてつ)

 二価鉄とは、鉄が酸化(酸素が結びついて錆びる)前の状態の鉄のこと。そもそも微量要素として鉄は、植物が光合成を行うときの重要な役割を持っている。また、生理活性作用に役立つが、酸化した状態(三価)では効きづらい。二価の状態だと効きやすい。

 二季咲き

(にきざき)

 春と秋の2回開花する性質。

 二重鉢

(にじゅうばち)

 鉢栽培の植物を、さらにもう一回り大きい鉢に入れたもの。鉢と鉢の間に、ミズゴケや発泡スチ

ロールを砕いたものを入れ、鉢と鉢の間に空気で緩衝材の層をつくることによって温度の急激な

変化から根を守ることができる。耐暑性に乏しい植物の夏越しや耐寒性に乏しい植物の冬越しに

利用できる。

 

★ぬ

 

★ね

 

 根詰まり

(ねづまり)

 容器栽培にされた植物が生長しそれに伴い、根が容器いっぱいに伸びきってしまい養分、水分、酸素の吸収が円滑にいかず生育が衰えること。容器栽培にした植物は、定期的な植え替えが欠かせ

ないのはこの理由による。

 

 根鉢

(ねばち)

 鉢の形に、根が固まった状態のもの。

 

★の

 

 

 

 

★は

 

 バーク

 樹木の皮を適当な大きさに切ったもの、あるいはそれを発酵処理したもの。洋ランの植え込み用土として使われる。バークを堆肥化したものをバーク堆肥と呼ぶ。

 未発酵の針葉樹のバークでは、タンニンやフェノールが含まれており、植物の生育を阻害

する。鉢土の表面にまくデコレーションバークとして売られているのは、熟度が浅いことがあるので、栽培用土としては使えない。

 

 バーミキュライト

ひる石を約1000~1300℃の高温で焼いて元の容積の10倍以上に膨張させた土壌改良材。金や銀色の金属のような色合いを持っている。軽量でアコーディオンのような形質を持ち、多くの孔隙があるため通気性や保水性を向上させる働きがある。

 

 ハイドロカルチャー

 水耕栽培の一種。発泡煉石等を用いて植物を栽培する方法。

 

 培養土

(ばいようど)

 容器栽培に用いる植物栽培用土。様々な原料をブレンドして、各植物ごとに適した保水性

、排水性、通気性、酸度などを整えてあるものや汎用培養土として多くの植物に適するもの

。元肥として肥料があらかじめ配合しているものもある。

 

 播種

(はしゅ)

 植物のたねをまくこと。

 鉢上げ

(はちあげ)

 播種後に発芽した苗、または挿し木後に発根した苗を床から鉢へ移植すること。

 葉水

(はみず)

 植物の葉に水を掛けて蒸散を抑えること。

 葉焼け

(はやけ)

 葉に強光が当たることで変色したり、枯れてしまうこと。移植直後や室内に置かれていた植

物を急に直射日光に当てたときに起きやすい。植物によってもクンシランやシンビジュームな

ど起こりやすい植物もあるので注意する。

 

 半耐寒性

(はんたいかんせい)

 植物が耐えうる気温のレベルが0℃前後である能力を半耐寒性という。半耐寒性植物の越

冬には、霜や寒風を避ける器具を用いたり、それらを回避できる場所に移すなどの処置が

必要である。半耐寒性よりも強い耐寒性のある植物であれば霜よけの必要も無い。

 

 半日陰

(はんひかげ)

 明るさを保った日陰のこと。時折、木漏れ日が当たる位の日差しを得る事ができる場所。

あるいは、一日の内3~4時間だけ日照を得ることができる場所も含む。

 

★ひ

 

 ビオトープ

 池などの水場の周囲に草木を植えて、野鳥や昆虫などを呼び、自然生態を構築したスペース。

しかし、水場や水生植物を栽培しているスペースのことも、ビオトープと呼んでいることが多い。

 

 日向土

(ひゅうがつち)

 宮崎県日向地方で産出される火山性軽石。ボラとも呼ばれる。通気性、排水性が良く、軽石の中では保水性もあるので、ラン類や山野草、草花、野菜の栽培に使われる。

 

 肥料焼け

(ひりょうやけ)

 肥料をやりすぎたり、肥料が直接根に触れる等して起こる障害。浸透圧により、植物体の水分

が肥料に奪われることでしおれて生じる。

 

 微量要素欠乏症

(びりょうようそ

けつぼうしょう)

 マンガンやホウ素といった微量要素が欠乏することで起こる障害。葉色が悪くなったり、生長

が滞ったりする。

 

★ふ

 

 風媒花

(ふうばいか)

 風によって運ばれた花粉で受粉される植物のこと。

 覆土

(ふくど)

 種子や球根などを植えた後、その上に土を掛けること。目的としては種子を乾燥させないようにすることや、嫌光性種子の場合に光を土で遮るためと、芽が土の中を通って出ることで種皮がはがれて子葉が展開しやすくさせる働きもある。

 

 不定芽

(ふていが)

 本来、芽が発生するべき場所以外から発生する芽。特に、挿し木などで枝茎が切断されたときに

発生しやすい。

 

 不定根

(ふていこん)

 本来根の部分ではない、茎や枝、葉などから生じる根のこと。組織培養によって繁殖を行うときに生じる根も、不定根と呼ぶ。

 

 腐葉土

(ふようど)

 広葉樹の落ち葉を堆積、腐熟させたもの。土に混ぜることで通気性、保肥力を高める働きがある。

 プラグ苗

(ぷらぐなえ)

 植え付けしやすいように、根鉢が一定の形状に育つように、極小型の容器で育てられた苗。セル苗とも呼ぶ。容器は主にプラスチック製で、そこへ土を充填し播種する。プラグは「栓」の意味。根鉢がコルク栓のような形になるところから由来。利点として、移植時に形が崩れず、植え付け効率が良い。機械での作業も可能になるので省力化に効果的。

 

 

★へ

 

 

★ほ

 

 

保肥力

(ほひりょく)

 肥料分を保持する力。CEC(塩基置換容量)という分析で保肥力を測定することができる。この力が強ければ、与えた肥料が水で流れ出して無駄になることが少ない。有機質、ゼオライト、粘土等でこの力が強い。

 

 匍匐性

(ほふくせい)

 植物が地表を這うように生長する性質。草丈は低いままで、茎あるいは匍匐茎を横方向へ伸長さ

せる。イチゴ、アジュガ、バコパ、ポーチュラカ、シバザクラ、スイートアリッサムなど。

 キンギョソウやバーベナのように、品種により立性と匍匐性の両方の性質を示す種類もある。ランナーもこの一種で、先端部が新たな個体となり、栄養繁殖の役割も担う。

 

 

 

 

 

★ま

 

 増し土

(ましど、ましつち)

 芽や根が土の表面近くに張り出て、乾燥などの影響を受けてしまうのを防止するために、芽や根を埋めるように土を足すこと。

 

 間引き

(まびき)

 適正な栽培間隔をとるために、生育の弱い苗を抜き取っていく作業。日当たりや肥料の

競り合いを避け、生育を促進させることを目的とする。

 

 マルチング

 土の表面をポリエチレンフィルムや稲わら、その他の資材で被覆すること。雨水による土壌浸食の防止、地温の調節、土壌水分の蒸散防止、泥はねを防止して病気の発生を防ぐ

などのために行われる。イチゴやバラ、野菜栽培で有効。

 

★み

 

 実生

(みしょう)

 種子を播いて苗をつくることを実生という。栄養繁殖と違い、親と同一の個体はつくれない。

 水揚げ

(みずあげ)

 切花に良く使う方法で、切り口から水を吸収するように促すこと。切花の他、挿し木の挿し穂や接木の穂木などでも行う。水中で茎を切り戻したり、切り口を焼いたり、切り口を沸騰したお湯に浸け腐敗菌の繁殖を抑制する方法がある。

 

 見本市

(みほんいち)

 企業が、商品や製品、提供するサービスなどを展示したり、デモンストレーションするために出展する定期的な展示会のこと。幕張メッセや東京ビッグサイト等の広大な施設で催されることが多い。

 

 

★む

 

 

★め

 

 芽接ぎ

(めつぎ)

 芽を利用した接木の方法。元の木から、芽を樹皮と少量の木質部ごと切り取り、台木の樹皮を切り開いた部分に差し込んで活着させる。バラ、サクラ、カンキツ類などで行われる。

 

 目土

(めつち)

 芝の植え付け時に芝を置いた際、芝と芝の隙間の目地に入れる土(砂)、その他、生育中に芝の上からかぶせて拡げる土をいう。

 目土の役割は匍匐茎を生やす芝にとって充実した茎葉を育てる働きと、張った面の凹凸を修正する役割がある。新芽の生育に有効なので、長期間芝を若々しい状態に保つ効果がある。施すときは、葉が隠れない程度に5~10mm程の厚さにかける。

 この目土で重要なのは、水はけの良いものを使用すること、なるべく清潔な土を使用すること、薄く均一に撒く事。

 メリクロン

 菌に侵されている心配が無い、植物の茎頂(生長点)部分を無菌状態の中、寒天培地で培養して得られる個体群のこと。良質な苗が得られ、特にカーネーションなど病気に罹り易い植物に対して有効な繁殖方法。

 

 

★も

 

 木酢液

(もくさくえき)

 木炭を作るときに出る煙を急激に冷却し、生成される液体。同様に竹炭をつくるときに取れる液体は竹酢液(ちくさくえき)と呼ぶ。希釈して植物に噴霧あるいは散布すると、生育促進や免疫力の向上に効果があるとされており、さらに有用微生物を増やす働きがある。液の性質による殺菌作用のような効果も期待できるので野菜や花まで幅広く使用されている。

 

 木炭

(もくたん)

 樹木を炭にしたもの。細かい孔隙が豊富にあり保肥力、透水性の改善に効果がある。また、炭に

存在する孔隙は有用微生物にとっての絶好の住処ともなる。

 

 元肥

(もとひ)

 植物を植えつけるときに前もって施しておく肥料。植え穴の中に施して植物の初期生育を補う。

 盛り土

(もりど、もりつち)

 高く盛り上げた土のこと。盛り上げた場所の排水性を良くする効果がある。また、この他に取り

木の方法として盛り土法と呼ぶ方法があり、これは株の基まで枝を切り戻して、そこから新梢を

発生させ、この部分に盛り土をして土に接した部分から発根させて新たな株を得る繁殖法である。

 

 

 

 

★や

 

 やご

 ひこばえ、シュート、サッカー等とも呼ばれる株元からほぼ垂直に伸びる枝のこと。切り株から生じる芽もやごと呼ばれる。「ひこばえ」とは孫生えの意味。

 

 ヤシ殻

(やしがら)

 ココヤシの実の外側にある繊維に包まれた殻。粉砕して、アク抜きを行った後ココナッツピートなどとして園芸的に利用されることがある。

 

 

★ゆ

 

 有機質

(ゆうきしつ)

 植物や動物由来の要素。ワラ、糞、葉、油粕、骨等。

 有機質肥料

(ゆうきしつひりょう)

 油粕、魚粕、鶏糞、牛糞等有機質を由来とする肥料。成分バランスが偏っているが、効き目はゆっくりと穏やかに効くので植物を傷めづらい。

 

 有機物

(ゆうきぶつ)

 牛糞、バーク堆肥、腐葉土、わら等分解すると土に還元されるもの。

 有用微生物

(ゆうようびせいぶつ)

 土の中にいる微生物の内、植物体に養分を供給したり、根の生育を促進させたりする有益

な微生物のこと。具体的には、植物にりん酸を供給するVA菌根菌や窒素を固定し供給する

根粒菌等。

 

 

★よ

 

予措

(よそ)

 例としては種皮が硬くそのままでは水を吸水しにくいような、アサガオ、スイートピー、カンナなどで種をあらかじめお湯に浸けておいたり、ナイフで種皮を傷つける処理を行うことがあるが、このようにあらかじめ人為的に作業を行うことで生育させやすい状態にしてあげることも予措のひとつ。

 イネの種子を種播き前にお湯につけて、発芽させる作業も予措と呼ぶ。

 

 

★ら

 

 ランドスケープ

 景観デザインや都市緑化に関わる造園技術もしくは環境デザインを指してランドスケープと呼ぶことが多い。

 

★り

 

 鱗茎

(りんけい)

 球根を分類するときの一種の形態。うろこのような、鱗片(肥厚した葉)が同心円状に重なりあっているもので、ユリやフリチラリアなどの球根がこの鱗茎と呼ばれる仲間に含まれる。

 

 輪作

(りんさく)

 同じ畑に同じ作物を続けて作るのではなく、異なる作物を順番に栽培していって、ローテーションを行うこと。特定の病虫害が増えないようにしたり、地力の維持、いや地の回復などに効果がある。

 

★る

 

 ルーフガーデン

 屋上庭園の意。ビルやマンションなどの屋上に作られる庭園をいう。屋上緑化と関連させて行うことも最近多い。屋上の温度上昇を抑制し、都市部で問題になっているヒートアイランド現象

の緩和、エアコンなどの省エネ効果にも役立つ。

 

★れ

 

 連作障害

(れんさくしょうがい)

 いや地の別名を持つ。同じ畑(同じ土を使って)同じ種類の作物をくり返し栽培(連作)を続けると生育が悪くなってくることがある。これを連作障害と呼ぶ。原因としては同じ

作物を作り続けることで、その作物を好む特定の病害虫が増加したり、土中の特定成分

が減少したり、作物から分泌される有害物質(ナス科の出すアルカロイド等)が蓄積したり

するためというように複数の原因が考えられている。

 

★ろ

 

 

★わ

 

 矮性

(わいせい)

 節間伸長が少なく、草丈の低い植物をいう。矮性になる要因としては遺伝的なもの、薬品としてわい化剤を使ったもの、台木によるもの、栽培方法によるものなどがある。