植物をふやしてみよう!!

1.挿し木   2.取り木    3.茎伏せ

 

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このページのテーマは『植物を増やしてみよう!!』です。一般的には種を蒔く

方法がありますが、その他にも植物を増やす方法は色々あります。

そこで、ここでは種まき以外の方法について紹介していきますので、ご参考になさってみてください。

 

 

 

1.挿し木

 

★用意するもの

      

 

・さし芽・種まき用の土

 

・ハサミ(よく切れるもの)

 

 

・プランター

(又は育苗用箱等のトレー)

 

 


 

※水揚げ・・・さし木をする場合の水揚げとは、切り口を水につけ植物に十分に水を

        吸わせることを言う。

 

★ポイント

 

1.枝の調整に気を使う!!

2.水を切らさない(湿度を保つ)!!

3.直射日光にさらさない!!

 

★挿し木の時期

 

 


 

今回挿し木の親となる植物たち

Ⅰフクシア 

 

 

 

Ⅱハイビスカス

Ⅲベゴニア・センパフローレンス

 アカバナ科の常緑低木。熱帯

のイメージがあるかもしれませ

んが、高冷地や湿った薄暗い森

、峡谷等に自生する為、涼しく

て湿り気のある場所を好みま

す。極端な暑さ寒さに弱いのです。

 ハイビスカスです。アオイ科の

常緑低木。寒さで葉を落とす事も

ありますが、生命力はかなり強い

ので、復活!?なんて事もあります。

 シュウカイドウ科の宿根草です。

熱帯・亜熱帯原産で日光を好みます。

1年限りでさよならしている方も多い

かもしれませんが、冬の寒さで枯れて

しまう事が原因なので、条件(温度)さ

えクリア出来れば長く楽しめます。

 

 

 

①さし穂を作る

今回はさし穂を10~20本用意しましたが、成功率は環境によっても左右されますので

多めに用意しておくといいと思います。

 

◎ポイント

  1.枝の調整に気を使う!!

 

 それぞれの植物にはさし木にするのに適した長さがあります。長すぎると水分の蒸発が多すぎてしまったり、短くても上手く発根しないこともあります。バランスよい長さにするということです。

植物のその後の生育度合い等にかかわってきますので、適した長さに切ってください。

 

 Ⅰ.フクシア Ⅱ.ハイビスカス  Ⅲ.ベゴニア 
 

7~8cm程の長さに枝を切ります。

さし口に近い部分の葉は取り除き

大きめの葉は半分に切ります

葉を切るのは水分の蒸発を抑える

目的です。

15cm程の長さに枝を切ります。

さし口に近い部分の葉は取り除き、画像

大き目の葉は半分に切ります。

 

※さし穂は水揚げ

しておきます。

(1時間)

 10cm程の長さで切ります。

葉は他のものと同じように調整し

ます。

 

 

②さし木する

さし床にさしていきます。

 

 Ⅰ.フクシア Ⅱ.ハイビスカス  Ⅲ.ベゴニア 
 

画像      

 まず、さし床を用意します。これは3つの植物共通になります。プランターにさし芽・種まきの培養土をプランターの半分の量くらい入れておきます。

(土を半分位にする意味は後ほど判明いたし

ます。)

 

深さ1~2cmくらいでさしていきます。 ベゴニアは、フクシアよりもう少し深いほうが良いでしょう

ハイビスカスは、水揚げしたものを深さ3~4cmくらいにさします。

 

さし木の作業はこれで完成です。

 

 

 

③さし木後の管理

 

◎ポイント

  2.水を切らさない(湿度を保つ)!!

  3.直射日光にさらさない!!

 

      さし木の成功は温度と湿度の維持にかかっています。作業中もそうですが、

      作業完了後も気を使いましょう!!

 Ⅰ.フクシア Ⅱ.ハイビスカス  Ⅲ.ベゴニア 
 

画像      保湿のために、ビニール袋を上にかけておきます。

さし木をする時に、プランターの土を半分くらいにしておけば、

このようにキレイにビニールがかけられるので、効果的に保湿で

きます。

 

後は半日陰で乾かさないように注意しておけば、気がついたときには根が伸びてビックリ!!&感動が待ち受けている事でしょう。

 

 

 

 

その後・・・・・・

 

 

フクシアの様子です。

   

 

生長が見て取れます。根っこはと言うと・・・・見事に伸びています!!

この後は鉢上げしてあげます。

 

 

 

・・・さらにその後

 

ベゴニアです見事な生長っぷりです。

茂りすぎたら、また刈り取ってさし木して・・・・・・・。

増やしたい放題です!!

ハイビスカスです。20cmくらいになりました。

このまま行けば、来年には開花できる

大きさになると思います。

 

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2.取り木

 続いて今回は取り木です。

 

じめじめした梅雨時期は、湿度と温度があるので結構不快なのですが、じつは取り木のような繁殖をするには好都合!!な一面があります。

さわやかな青空の下で楽しく園芸!! も良いですが、室内で地道に園芸!!も楽しいものです。

 

★用意するもの

      

 

 

・水苔 

 

 

・カッターナイフ

 

   

・ビニール袋

(又はサランラップ)

 

                   

                            

  

・バケツ

(水苔復元に使用)

 

   

・紐(又はビニタイ)

 


 

※取り木・・・・・・子供となる枝を親木に着けたままの状態で、発根しやすくする為

                            に剥皮等 を行い、根を出させ生育するための条件が整った後に親

                            から切り離して増やす方法。成功率の高い増やし方です。

  かんじょうはくひほう

※環状剥皮法・・子となる枝の皮をリング状にぐるっとはがす方法。

 

 

★ポイント

 

1.水を切らさない(湿度を保つ)!!

2.じっと我慢!!

★取り木の時期

4月から梅雨時期の間に

元気の良い木から 行う

 


 

今回取り木の親になる植物

 

インドゴムノキ クワ科

 

ベンジャミンやガジュマル、プミラの兄弟分。

観葉植物の代表選手とも言えるくらいメジャーな植物です。

 

日陰に強いのですが、本来この仲間たちは光を好むと言う

共通の性質を持っていますので、なるべく明るい所に

おいてあげましょう。

 

寒さにも強い方なので育てやすい植物と言えるでしょう。

 

 

 

①準備をする

そんなに複雑な準備の必要はございませんが何事も良い塩梅が重要です!!

 

◎ポイント

  1.水を切らさない(湿度を保つ)!!

挿し木同様、水を切らさない(一定の湿度を保つ)事が重要になります。

また、今回は長い時間がかかりますので十分な水分が取れるようにしましょう。

 

 

 

まず、水苔を多目の水に浸してしっかり吸水させ復元します。

 

 

②取り木をしていきます。

 

 

画像      

基本的にはどの部分でも出来ますが、子として生長するに

あたって、あまり大きいと負担になりますので、枝の葉が

4~6枚目くらいで手頃ないい塩梅の長さの枝を使います。

 

 

 

 

 

 

枝から根を生やす為に、3cm位の幅を

カッターで切り込みを入れ皮を剥ぎ取り

ます。両端は点線あたりでぐるっと切り

込みを入れます。この時、枝を全部

切ってしまわないように、また表皮が

残るとうまくいきませんので芯がきち

んと出るように良い塩梅で切ります

切込みを入れた間部分も横に切り込みを

入れると剥がし易くなります。

怪我をしないように気をつけて

行ってください

皮を剥がした状態です。白い樹液が出て

きますので、ふき取ります。枝の周囲、

ぐるっと皮を剥がす、これが『環状剥皮法』

です。(見た目をわかりやすくするためこの

この画像はやや広めに剥皮してあります。)

 

 

 

 

 

画像     はじめの工程で水につけておいた水苔を準備します。

 

 

 

 

 

 

 

画像       表皮を剥がした部分に水苔を巻きつけます。

   この時水苔を多めに巻くようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

  ビニール袋を切る(又は、ラップを使う)

どして、水苔が覆えるくらいの高さの長方

形を作ります。

  水分が逃げにくくなるように、

切ったニールを水苔の上に覆います。

 

 

 両端を紐で縛り固定して完了です。

水苔が乾いたら水を与えられるように、

片方の紐を解き易いようにしておきます。

 用意できれば、ビニール紐よりも園芸

用のビニタイ(支柱等の固定時に使う)

を使用すると水やりがしやすいです。

 

◎ポイント

  2.じっと我慢!!

根が生えてくるまでには時間がかかります。水切れしないように管理します。

1~2ヶ月で根が生えてきたら、切り離して鉢上げします。

 

 

③鉢上げする

 

 

画像

      発根した部分を切り離します。

 

    この時、新根は剥皮した上部から出ています。

    切り離す位置は新根のすぐ下ではなく、

     少し枝を残して切りましょう。

 

   また、植える際は水苔を残したまま植えた方が

     新根を傷つける心配がありません。

     ぐらつく場合は、根がしっかり張って安定するまで支柱などで固定してあげましょう。

 

その後

見事に生長しこんなに大きく育っております!!

取り木は母体のダメージも少なく失敗しにくいので、

良い塩梅で是非皆様もチャレンジしてみてください!!

 

 

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3.茎伏せ

特徴的な切れ込みや穴のある葉が人気のモンステラの増やし方を紹介いたします。

 

・モンステラ 

(学名:Monstera deliciosa)

 

その葉の形状から奇怪。怪物。そういった意味で名づけられたそうです。

 

・サトイモ科

 

・直射日光を嫌い、ある程度暗いところでも大丈夫なので、インテリアグリーンに適しています。

 

・添え木があれば絡み付いて伸びていくつる性の植物です。熱帯アメリカ原産なので、寒さには弱い方です。

 

 

 

今回は茎伏せ で増やします。

※さし木でも増やせますので、参考までに掲載いたします。

※かぶれやすい方は特に、手袋等をして樹液に触れないように注意するとよいでしょう。

 

★用意するもの

      

・鋏

(清潔で切れるもの)

・土

(さし芽・種まき用)

 

・水

 

 

 

・プランター

(適度な大きさのもの)

 


 

 

★ポイント

1.2~3節残して切る

2.水を切らさない!!

3.直射日光にさらさない!!

 

 

 仕立て直した際に切り落とした茎からで

大丈夫なのですが、茎の状態を良く見て

元気の良いものからとるようにしましょう。

また、水の管理に気を付けましょう。

 

 

 

育ちすぎた株を 仕立て直した残りの茎です。

ここから茎伏せ用に2~3節で切ります。

 

※かぶれやすい方は特に、手袋等で樹液から手を保護しましょう。

◎ポイント

  1.2~3節残して切る!!

5~10センチくらいの長さで良いです。節を残して切りましょう。

 

 

 切り取った茎です。

まずは根を張らせ、ある程度大きくなったら植え替えます。

 

 

 今回はこちらのさし芽用の土を使います。

鹿沼土やバーミキュライト等でも大丈夫です。

 手ごろな大きさのプランターに

用土を入れ、あらかじめ水をや

り、土を湿らせておきましょう。

 

 

 十分に水が浸透したら茎を置いていきます。

 

 

 

 

茎伏せ2

 

  今回は2本を挿し木に、残りを茎伏せにしま

      した。

  茎伏せをする時は、用土に半分くらい埋める

  ように植え付けていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

◎ポイント

  2.水を切らさない!!

根が生えてくるまでには時間が掛ります。この期間、水切れしないように管理します。

  3.直射日光にさらさない!!

明るい日陰で管理します。

 

茎伏せ1

 

 植え付けが終わったら水をあげ、明るい日陰において管理します。乾かさないように水やりをしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

その後

 

 

 約1ヶ月後、根が張り芽も出てきました。

挿し木と茎伏せ、どちらも順調に伸びています。

 

根が十分に張ったら、鉢に植え替えをします。

 

ポイントに挙げましたが、水の管理をしっかり行えば意外と簡単にできますので、ぜひ試してみてください。

 

 

 

 

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